真田釣大変記

ボートアジング初体験レポート

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初めに

アジング好きなら否が応でも耳に入ってくる「ボートアジング」。ただ、アジング好きなら大体やっているかというとそうでは無いという印象が強い。私もその1人だったのだが、先日初めて体験する事が出来た。もし、興味があるけど機会や勇気が無いなどの方がいれば一番その立場に近いデビュー仕立ての私目線で伝えられることもあると思い、今回は一連の流れや私なりのボートアジングに関する感想を書きたいと思うのでお付き合い願いたい。

おまかな流れ

お世話になった遊漁船「クレイジーフィッシュ」様 

今回はアジング仲間に誘っていただき、予約などもしてもらったのだが、鹿児島県にある「クレイジーフィッシュ」様にお世話になった。

遠い・近いなどの感覚は人によって違うが、私のような宮崎市アジンガーは距離や時間の感覚が少し狂っている。クレイジーフィッシュは高速を使えば1時間30分以内で到着するので近い部類に値する。下道でも2時間程度なので時間に余裕があれば節約含めて私にとっては下道でも許容範囲の距離である。高速で行くメリットとしては国分ICからすぐの場所にあるのでとにかくアクセスが良好であるというのが魅力的だ。

集合・船移動(約10分)

とにかく初めての事なのでドキドキしながら現地に向かい、つわもの達が殺気立っている画を想像していた私だが、港の前の駐車場に複数台車が止まっており、良くアジングの現場で見かけるタックルボックスにロッドが立てかけられて、数名が談笑しているほんわかな情景が見えた。
「こんばんわ~」と挨拶し、アジング仲間と少し会話をした。
船と言えば私の中では渡船のイメージが強く、数万円するがまかつのウェアに「〇〇会」と書かれたような松田稔風の方々に委縮しがちな私だが、ボートアジングの皆様は普段着と変わらない感じで濡れたりするので素足にサンダルという恰好が多かった。
さっそく私も靴下を脱ぎ用意していた磯靴をそっと車に戻し、サンダルに履き替えた。

歩いて5分ぐらいの距離に船があり、そこから5分程度出発まであるが、その間に名簿に名前などの情報を記入し、ライフジャケットを装着し待機。釣り座をどこにするかを同乗者にて決めるようだが、右も左も分からないのでお任せし船に乗り込んだ。新参者も快く受け入れてもらえる雰囲気でそれだけで心配していた8割の事が払しょくされて一安心して挑めた。

ポイント移動(10分~15分)

桜島をバックにポイントまで移動。15分程したところでアンカーが下され釣りの開始となった。普段より長く移動されているという事だったので、移動距離としてはだいぶ短いという印象だった。
すると、同乗者の皆様は仕掛けを投入するのではなく、まずは船の先端にあるバケツ(複数・人数分あった)をそれぞれ取って海水を汲み始めた。そのまま釣ったアジを入れるようにする人もいれば、クーラーに海水を入れる人もいるため用途は自由のようだ。1つハッキリしている事実としては、折りたたみバケツを念のため用意していたが、不要だったという事だ。
私も倣ってバケツを取り、海水を汲み、クーラーに入れ、その後血抜き用にまたバケツに水を汲み足元にバケツを置いた。

実践(約4時間)

いよいよ準備が整ったら各々のタイミングで仕掛けを投入。普段船釣りをしていない私は、重量の大きいシンカーを使う事も無く、必要性も感じないため理解が乏しく、水深や流れの強さで何を選べばいいか分からなかった。適当に6号位から始めようと落としたら、全然底に付かず最終的には横に流され隣の方に絡まってしまった。謝りつつ、シンカーの重さをうかがうと8号を使っているとのことで私も倣って8号にチェンジ。無事周りに迷惑を掛けることなく底を取り釣りをする事が出来た。
釣り方などについてはおいおい自分のペースで周りを見ながら探って行けば良いが、初めての人はシンカーの重量については船長や同乗者の方に先んじて聞いていた方が良いと思う。人見知りの私だが、そういう意味で言葉を交わすぐらいなら、始める前に話したり流れの強さ・シンカーの重量について伺ってた方がトラブル回避にもなるし、万が一仕掛けが絡まったとしても気まずさは多少和らぐかなと思う。

ひとまず、底に落として巻き上げる事が出来れば、基本的に釣りとしては成立する。巻く・落とす・竿を上げる・下げる・上げ下げのスピードを変える程度の単純な釣り方だけでもしっかり釣れてくれる。サイズを釣り分ける・多く釣るという部分で腕や経験の差が出てくる釣りではあるが、基本的に釣れないという事は滅多に無いようで、私も初めてながら釣る事が出来た。

普段のアジングと同じように釣れやすいタイミングやパターンの変化があるため、常に釣れ続けたという訳ではなかった。今回私は23cm以上を持ち帰りサイズとして、13匹程度釣れてくれたが、最初の2時間で7割釣れたという尻つぼみの展開だった。

帰港・支払い・帰宅(15分~20分)

後半になると少し慣れて来たのと、だんだん釣れなくなったことから、あれやこれや考察し色々試したい欲求が出てきたが試す前に、終了の合図。体感2時間位しか経っていないあっという間の時間だった。
状況に応じてポイント移動などするようなのだが、この日は特に移動も無かった。出発した場所に船を走らせ帰港。同乗者の方はお金を用意していたらしく、その場で支払い即終了。私は車に財布を置いていたので、慌てて取りに行こうとしたが、同乗者の方に建て替えて貰い、車に戻った後にお返しした。今度からは私も支払い分のお金だけ抜き取って直ぐに払えるようにする。
 

私がボートアジングに抱いてた不安と実際に体験した感想

1人で行き辛そう

私が、ボートアジングを躊躇う1番の理由としては雰囲気が分からない事だった。人見知りな私は、人に委縮して楽しめないという事があるが、そこまで人数も多くなく、単身で来ている方もいらっしゃり良い意味で個々で楽しみ、たまに声を掛け合う程度だった事が一番の救いであり、またしたいと思え、1人で行っても雰囲気の飲まれず楽しめそうだなと思えた。

この部分で一番躊躇っている方も多いと思うが、安心してもらっていいと思う。

船酔い

私は乗り物には強くない方だと思う。子供のころは1時間~2時間程度の車移動でも吐いていた程の実力だ。大人になってからはその恐怖から基本的に車に乗るときは運転しかしないし、船釣りも恐怖心から避けていた。

今回は酔い止めを飲んで挑んだが4時間特に酔う事も無く終える事が出来た。酔い止めのお陰という事もあるが、湾という穏やかな環境という事もあるのかもしれない。人によって違うためこればかりは体験してみないと分からないが、酔い止めを飲んでいれば大抵の人は大丈夫だと思う。

お金掛かりそう

上記の通り私の船のイメージは渡船の「松田稔風」の集団のイメージが強く。実釣用の装備はもちろんウェアなど拘り抜いたものを用意しているイメージが強かった。

「服屋に行くための服が欲しい」「髪を切るために髪を整える」など多少なりともその場を取り繕う見栄という意識がある私は、必要性を感じてもいないけど場に馴染むように何か揃えなければいけないというのは結構なハードルになるが、まず恰好としては特に気にする必要もなかったので一安心。

ロッドなどの装備についても無理して揃えなくて良いかなと思えた。重いシンカーを使うため、私が使っているアジングロッドに表記されているキャパでは使う重さのシンカーに耐えれるものは無いのだが、キャストする必要が無いため、キャパが7~10g程度あれば十分普段のアジングロッドでも行けるかなというのが感想だ。

実際に私が使ったロッドはブルーカレント 71/TZ NANOだった。リグだとMAX7gのキャパだが、特に支障なく使え、アタリを取ったりファイトを楽しむには逆に最適かなと思った。ブルーカレントは掛けた後の竿のしなりなどが最高と思っていたので少し柔らかめのアジングロッドが良いかなと思う。照明がかなり明るいため目で見る竿のアタリも重要になってくるので、チューブラのロッドが私としては良い印象に思える。逆に言うとソリッドタイプはものによっては急に乗るシンカーの重みで「ポキッと」いってしまう事が心配だ。

ゲーム代は人数や時間帯によって変動するが、私が今回体験したのは4人以上の同乗者がいて、19時から23時のゲームで5000円だった。ライフジャケットはそもそも持ってたので買う必要はなかった。貸し出しもしているようなのでアジングをやっている方ならその日ゲームに支払うお金だけで始められる可能性は高いと思う。

ゲーム性が無さそう

これは、おかっぱりアジンガーのプライドというのも多少あるもので、色々自分で苦労してアジを探すという自分を否定したくないという気持ちがある。

そのため、誰でも釣れそうだというボートアジングについて100%肯定していないという自分がいたが、「別物」として考え割り切った方が良いという結論になった。

完全に手のひら返しをするわけではない。私のような初めてでも釣れてしまう簡単さというのはある。ただ、奥の深さは計り知れず、アジング同様に研究心をめちゃくちゃくすぐられて、それは普段のアジングに持ち帰って実験が出来ない事が多いのだ。

ボートアジングの魅力はいるポイントレンジが分かっている事だろう。それでもサイズ・数に違いが出るのだから、どういうアプローチで釣らせるのかという事に集中できるのはある意味アジに対する見識を深めるには最高の条件である。誘い方やレンジキープの方法など普段のアジングとは全く異なるが、アジの生態やワームの反応などストックを増やす分には糧になると思う。

新たな発見

体がめちゃくちゃ痛くなった

人によってだいぶ個人差があると思うが、酔わないほど穏やかであったとは言いつつ、船は揺れるもので、踏ん張ったりしながら4時間立ち続け釣りをするという環境だ。興奮のあまり4時間があっという間に過ぎ全く苦無く終わったが、帰り終えて仮眠して目覚めると節々が痛くなった。特に足・腰回りの疲れがひどい。普段腰痛に悩まされている方などは注意が必要かもしれない。

旨い

色々アジを釣っているし尺アジも多く釣ってきている。美味しくアジを持って帰る道具も心構えもしており、美味しいアジをこれまでも食べて来たという自負があるが、今回釣ったアジはめちゃくちゃ美味かった。

普段食べる尺アジは主に回遊性の強いアジだと思うのだが、そのアジは身が締まっている印象に対して、今回のアジは全体に脂が乗っていて柔らかめだった。刺身にして食べた時の、甘味の感じ方がこれまで食べたアジの中でも一番強かったかもしれない。

湾で育って沖合にいるアジだからなのか理由までは分からないが、美味しいアジを食べるという目的でも定期的にボートアジングに行きたい理由の1つとなった。

最後に

色々私自身の釣りスタイルにもこだわりがあるものだが、釣れる・旨いという結果が伴えば楽しいという事実は揺るがないものだ、そのため正直今回のボートアジングはとても楽しく、少しでも一度も行ったことが無い人が次の第一歩の役に立てれれば良いなと思い細かく書いたが、多少長すぎではないのかというのが心配である。

そのため要点をまとめると以下のようなことだ。

  • アクセスが良い
  • 初心者の心を挫くような雰囲気は無なかった
  • 薬さえ飲めば船酔いは気にならない
  • おまつりには注意。シンカーの重さは推奨されるものを事前確認した方が良い
  • 体験レベルではじめる装備にお金を掛ける必要はない
  • ゲーム代は5000円前後+高速・ガソリン代ぐらい
  • 丘のアジングとは別物だが糧になる
  • 普段使わない筋肉と腰に注意が必要
  • めちゃくちゃ美味しい個体に出会える確率は高いかも

私は十分楽しめたのでまた絶対に行くと思う。とはいえ丘でするアジングはもっと好きのためそこを軸にして私の活動はやっておきたい。見識を深めるために月1ぐらいでは続けたいし、親戚が来たりイベント前にお土産を確保したいなどは活用したいと思っている。どうせなら皆で色々共有したいのでこの記事が少しでも役に立てれば幸いだ。

最後まで読んでいただき誠にありがとうございます。あなたも幸せな釣りライフが送れますように、、、 

<Information>

同行などのお誘いいつでも受け付けております。お問い合わせフォームインスタのメッセージで、お気軽にメッセージなどいただけると幸いです。

 

「ボートアジング初体験レポート」への1件のフィードバック

  1. ピンバック: 慢心でしかない - 真田釣大変記

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