前回、初心者目線のベイトリールに関する記事を書かせてもらった。そこで、初めてベイトロールを買う時に21ジリオンをお勧めしたのだが、スプールを替える事を前提としている。
今回は、私がおススメするジリオン用のスプールを紹介するのでお付き合い願いたい。
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スプールの購入に至るまで
シルバーウルフSVを購入
ベイトリールを使って私はチニングやライトロックゲームをメインにしたいと考えている。出来る限り細いライン、軽いシンカーで細かく1つのエリアを釣るスタイルが個人的な好みのため、5g~14gのシンカーに対して一番飛距離を出せるリールで挑みたいという事からリール選びを始めた。
コンセプト的には細いPE専用設計であり、チニングに特化しているというシルバーウルフがぴったりだと思い購入した。
7gのキャストがしっくりこない
届いて期待を胸にキャストをするもキャストフィーリング的にはスプールの回転は余り良くなく、23コンクエストBFSでキャストした場合と飛距離もそこまで差が無かった。逆に少し出だしが遅いのか、想定より左に行ってしまう事が多い。10gからは満足いくキャスト感・飛距離であったが、チニングを想定した場合7gを軸で考えているので満足とはいかなかった。
オイルを変更
10gのシンカーを中心にするかと一瞬思ったが、高い買い物でもあったので諦めたくはないと思い、スプールやべリングを観察。スプール自体は可変式になっており、後半のブレーキが弱くなるという独自の構造になっているが、私レベルではその恩恵を正確に感じる事は出来ない。当然スプールを観察しても何の気付きも得られなかった。
スプールベアリングを観察すると、グリスと思われるものが目に分かる位塗られていた。より重いシンカー・ルアーを考えるとグリスが良いのだろうが、感じている重さを払拭するにはと考え、ベアリングを脱脂し、粘度の低いオイルに変更すると、初速の回転は少し改善されたが、思ったほど良くはならなかった。
ベアリングを変更
次は、ベアリングをRoroのステンレス製に交換した。Roroのベアリングへの交換はこのリールに限った事では無く、他のリールにも実施している事ではあるので少し今回の趣旨とは異なる。交換後にスプールの回転性能やバックラッシュリスクは軽減したが、飛距離の大幅な向上には繋がらなかった。
Roro
Roroとは?
Roroはベアリング、スプールなど釣りのカスタム品を主に扱っている香港のメーカーである。通販サイトで商品が出回っている事は少なく、主にメーカーHPから注文するスタイルのため余り目にする機会はない。ベイトリールを始めた時に私はアジングをしたいという気持ちが強かったため、「BFSリールで軽いジグヘッドをいかに遠くにキャスト出来るか」という観点で色々調べていると、渓流釣りに関する書籍や動画が大変参考になった。渓流アングラー複数が良いと言っていたベアリングがRoroのベアリングだったため試しに買ってみたのがきっかけで愛用している。
Roroベアリングの魅力
上記でも記した通り、私は基本Roroのベアリングを全てのリールに搭載している。上手い人が良いと言っているからという事や、最初に使って良いと思ったという刷り込み要素だからなど私が真にその良さを理解できているかというと甚だ疑問であるが、純正からRoroのベアリングに替えた時に感じたフィーリングの良さに感動出来たのは紛れもない事実である。回転ノイズが少ないのもベアリングの空回しでハッキリわかるし、回転性能のお陰か、弱いサミングでバックラッシュを回避出来ているのもベアリングの恩恵の一つだと感じている。
LC23を買ってみた
話を戻すと、Roroのベアリングを交換してもなお、シルバーウルフで7gのシンカーをキャストした時に気持ちよさが余り無いという事実に対して、いよいよ最後に考えたのはスプールである。ぶっちゃけスプールを替えてしまうとシルバーウルフの「良さ」というのは半減してしまうのであるため、悩んだが、やはりフィーリングは私にとって大切なためスプール変更を決意。
どうせだったらと、私の大好きなRoroのスプールを使ってみようと探していると「LC23」というスプールを発見。Steez AⅡやZillion用と書いていいるも、シルバーウルフはジリオンに置換して考える事が出来るので(正確には違うかもしれないので悪しからず)、購入してみた。
スプールの重要は約半分で、ラインキャパは大幅に増え、扱いたい重量も理想的な広範囲なもので見た目上の仕様は申し分ないものである。これなら22ジリオンHD用にも使えるなと思うほどバランスが良く見えるスプールである。
感激
1週間ほど経過し、「LC23」が届いた。が、それほどの高揚感は無かった。なぜなら私はシルバーウルフで過度な期待はしない方が良いと痛感しているからだ。これでだめだったら私のキャストがダメなのだろうと言う覚悟もしながら、ラインを巻き、シルバーウルフにセットした。メカニカルブレーキを緩めないと完全にハマらないようで、最初に蓋を閉めるのに苦労したのだが、結構それはベイトリールでは常識的な事なのだろうか。。。
という事で、若干の不安を抱えながら庭先で軽く、5gのアジング用フロートをキャスト。「は?」と思わず声が出た。軽いキャストでキレイに低い弾道で飛んでいったのだ。キャストフィールも申し分なく、スプールの偉大さを痛感した。
試しに22ジリオンHDにもこのスプールをはめて試したが、10g~20gのキャストも爽快でスペック通りの性能を実感する事が出来た。
LC23 IS THE BEST FOR ME
KKR T-31Mを購入
LC23でもう満足と感じたのだが、見た目上もっと良さそうに見えるスプールは存在する。Aliexpressで販売されているKKRスプールはRoroスプールより安いが、より軽量でウェイトキャパもより広いため、同じぐらいの性能だったらお財布には優しいなという考えがよぎり、試しに購入してみた。ラインキャパは微妙だが、その代わりにタイプは3種類あるため、行いたい釣りによってスプールを使い分ける事を考えると、魅力的なスプールである。
キャスティングテスト
KKR T31-Mスプールも2週間程で到着しキャストした感じでは、軽いキャストした感じでは同じように5gを気持ちよく投げれる感覚があった。初心者の私が、道具に頼りたい要素はまず飛距離なので、今回は純正スプールでは上手くできなかった5~7gのキャストを中心にテストを行った。
まず、使ったタックルや前提条件は以下の通りだ。
ロッド | ブラックポーギー5G_782M |
リール | シルバーウルフSV_XHL |
メインライン | PITBULL4 0.6号 |
リーダー | シーガー 150m 3号 3ヒロ |
シンカー | タングステンドロップシンカー |
風 | 限りなく無し |
高低差 | 限りなく無し |
ブレーキ | 事前に数回キャストしてスプール・シンカー別に設定 |
ワーム | 無し |
針 | 無し |
結果
結果としては、どちらも気持ちよく飛んでくれて、私にとっては十分な飛距離を出してくれた。スピニングと比べても私の腕ではそこまで変わらない位になったので感動レベルですね。リールは8.5のリールを使っているが、その計算からmで記載するのが怖いのであくまでも回転数で表記する事はご了承願いたい。
結論としては、RoroLC23が5g・7g共により飛距離が伸びた。キャストした時の音も、LC23の方が甲高い音が鳴っていた印象だ。KKRT31₋Mはスプール自体で少し抵抗のブレーキがかかっている印象を受ける。そのせいか、ブレーキ設定は限りなく1に近づけてもバックラッシュはしないような安定感はあった。安定感や、価格やラインナップなどを考えるとKKRスプールは大変魅力的な商品である。
私個人としては、Roroスプールが好みである。理由としてはそもそもベアリング含めてファンであるという事。キャスト性能が良いのと飛距離が出るのに、ブレーキ設定が一番強いという事は、私の努力次第で更に伸びしろがあるという事も判断の基準だ。Roro自体は、まだマーケット規模が少ないため、商品の価格や、配送費などコストの面と、在庫数が少なくて在庫が無い事が多い、場合によっては再販しない商品なども多いという事が懸念ではあるが、私はこれからもRoroベアリング・スプールを中心に使っていく予定だ。
最後に
リールを頑張って買って、更に安くはないスプールを買うというのは大変お財布には優しくない。ただ、私はスプールを買う事でより幅広いジャンルの釣りを心地よさで出来るようになったので大変満足している。リールの数を減らしてこういったカスタマイズに回す事が私にはあっていると感じられた一連のエピソードであった。この体験を持って、前回紹介した21ジリオンの購入が私にとってはおススメとなる。
最後まで読んでいただき誠にありがとうございます。あなたにも幸せな釣りライフが遅れますように、、、