- 釣りが好きな方
- 遠征をされる方
- 車中泊用のマットを探したい
初めに
暖かい陽気になり、釣りの調子も上ずってくるエリアは多い。その他の野外アクティビティにも良い季節になってくる。最近、私はアジングで遠出する事が多い事もあって、車中泊用のマットレスを購入したが、大変良かったので、今回はそのマットレスの紹介を、過去の失敗談も交えてお届けするのでお付き合い願いたい。
私にとっての車中泊とは
それぞれのスタイル
まず、車中泊といっても目的が何かによって大きく異なる。「車中泊がいいのか」、「宿代を節約したい」のかという目的そのものか手段かという部分がまず大きな分類の1つだろう。また、「車で過ごす時間を楽しむ」のか、「寝るだけ」なのか、車中泊を通して行う事の種類という部分でも大きく意味合いが異なってくる。そして、メディアや雑誌で取り上げられるのは大抵、「車中泊をしたくてやっており、料理などしながら楽しく過ごす」方で、私もどうせやるならそうなるべきと心のどこかで思っていた。
ただ、そういう車中泊を目指すと、「理想と現実のギャップ」で思い通りいかずに、結局中途半端になってしまったのが私である。車中泊を楽しむという前提から、「なぜ私は車中泊をするのか」と目的を明確にするというシンプルな答えを導き出すまでに、結構な時間を費やした。
私の現実
私はキャンプなどのアウトドアも嫌いでは無く、むしろ好きで、結構張り切るタイプの人間だ。それでも、車中泊においてはキャンプ要素をはほとんど排除している。理由は、「釣りの優先順位が圧倒的高い」からだ。今の私にとっては釣りとキャンプの好き度合いで言うと、98対2だ。家族に愛想着かされるかどうかの瀬戸際で釣りをしている自分にとっては、キャンプを楽しむ余裕が無いという事が現実なのだ。
また、私は釣り場に着いて準備に時間を掛ける事がとても嫌いなため、道具の多く出し入れに時間が掛かったり、道具の把握に悩む状況に強いストレスを感じる。結論として、私の車中泊とは釣りをする中で、「ただ、寝るためだけの手段」なのである。
どうせなら色々楽しむ方が良いという考えでは入れるのだが、やれることは有限で、出来ない事を受け入れ・開き直る事も重要なのである。私にとってはこの考え方が決まった時にはなんだか救われたような気分になった。
私の理想
以上の経緯から、車中泊のため、私はマットレスを探し・購入するに至ったのだが、その購入までにも色々失敗を重ねたのである。
車中泊での理想のマット
携帯性とクッション性
まず、マットレスを用意するにあたって自分が初めに重視した事は「携帯性」と「クッション性」だった。携帯性については、あるに越したことが無いという考えでポイントとしていた。クッション性は体に負担を掛けないというイメージで良いと考え、この2つを軸に道具選びを始めたが、今思えばこの選ぶポイントでも自分にとっての現実的を見誤っていた。
クッション性の良いエアーベッド
私が最初に手を出したのが、携帯性とクッション性を兼ね備えた「エアーベッド」である。クッション性を重視し、かなりエアーが入るものを用意したが、そういうものは結構重い。そしてエアーを入れるのに時間が掛かる。空気を入れる道具なども準備しないといけないし、目的に辿り着くまでのプロセスが多いため自分が望んでいた「即寝る」という事には程遠い結果となり、1回もちゃんと使わずに無駄な買い物となった。
携帯性の良いエアーベッド
次に先の失敗を踏まえて、今度は「携帯性」が優秀なエアーマットレスを購入した。片手で収まるコンパクトさが売りで、構造を工夫してわずかな空気だけで大丈夫なもので広げて3秒程度で空気も入るものである。クッション性はそこまで無いも、「地面で寝る」よりかは断然良かった。リュックに忍ばせて置けば他でも役に立つだろうと汎用性の高さも選んだ理由の1つだ。纏めると、そこまでの支障は無いが、快適さを捨てて携帯性を取ったという感じだ。
結果としてこのタイプのものも自分が求めていたものではなかった。品質や値段に比例するとは思うが、劣化によって空気の抜ける時間も短くなり、起きたら抜けているという場合もあった。車以外で寝る事があるかと言われると私の場合全くないのである。私は私が良いと思っていた携帯性に対して深く考えていなかった事をこの失敗で学んだ。私が求める携帯性とは、持ち運びでは無く、「車に収まりが良い」ものである事に気付く。
また、クッション性という意味も漠然としていたので、この失敗を踏まえて改めて硬さ・柔さなどについても考えるようにした。
高反発のマットレス
2つの失敗を経験し、理想のマットレスについてのイメージがだいぶ固まってきた。
- 野外で使うことは無い
- 設置のプロセスがシンプル
- 腰に負担が少ない素材
まず携帯性についてより、手間が掛からない事が優先だという考えが固まった。社内で使うため持ち運びなどは特に考えず、置く場所を固定さえすれば他の道具配置で調整は出来る。私が道具選びで嫌っていたのは結局道具が多い事であり、1つの大きさ自体は気にしていなかった。むしろ把握が容易であるし、所作がシンプルになるため、数回畳むだけのものが良いという結論に至った。
また、肝心の腰へのダメージについては意外なところから考えが固まった。出産・育児を経験している女性は意外と腰痛に悩まされている事が多く、妻やその周りも例外ではなかった。そのため彼女たちは色々情報交換をしているようで、私が今抱えている悩みを伝えると、最近評判の良い高反発マットレスを紹介してくれた。私自身は、良し悪しの判断は出来ないため、色々とレビューを見た結果、以下の高評価が多かった。
- 腰の負担軽減
- 他メーカーのものと比べて、高反発の中でも高品質
- 主婦や美容師など慢性的に腰痛に悩んでいる方からの評価が高い
- コスパが良い(品質に対しては値段が安い)
妻の腰痛にも気づかなかった愚夫であるが、早速妻用にシングルマットを注文し、布団の上に被せて使ってもらった結果、高評価だった。私自身も体感し、腰の回復を考えると高反発のものが良いと確信に迫る。車にも乗せてみたが、シングルだとデカすぎた。幸い、この商品には「セミシングル」もあったので、私の車中泊用にはセミシングルを追加購入した。
セミシングルでも、車に載せると割と圧迫感はあるが、広げた場合を想定し、配置や載せる道具を選べば問題なし。専用のカバーもあるため、使わない時の携帯性もあるのでとても良い。
厚さについてはこのメーカーだけでも様々なバリエーションがあるが、5センチがバランスが良いと考えた。それ以下だと、腰痛持ちの方の経験談でキツイという声が多かった。ただ、厚くし過ぎればどんどん大きさや値段も上がる訳で、そういうバランスの良さというものに5センチの厚みにはあると感じる。
厚さに加えてやはり高反発という調子が何より重要である事を色々なアドバイスや記事を見て痛感。ロッドで言うと軽さやティップの調子などだけでは分からない使っている素材とその純度がマットレスにもあるとは思うが私には分からない。厚さや高反発という条件だと類似商品が沢山ある。その中から見えない違いに対してどう厳選するかは、妻やレビューなどの評価はとても参考になった。
結果として、この商品は私の釣り生活にとって重要な存在になってくれた。「今日はとことんやるぞ!」という時にはあらかじめ広げて釣りをし、そのまま力尽き短い睡眠を取るが、目覚た時の回復力が運転席の仮眠とはまるで違う!
私は寝る事を優先したため普通のタイプを選んだが、より携帯に便利なごろ寝用のマットも存在しているので車のサイズや荷物の量に合わせてこちらを選択するのもいいかもしれない。
最後に
恐らくアウトドアの達人ともなれば、釣りやキャンプ、様々なアクティビティなど多彩に楽しんでいる事だろう。私もそのような者には憧れるが、釣りだけでも時間が足りないため思うようにはいかないものである。。車中泊との向き合い方は自分のそのギャップと向き合う事でもあった。どちらも楽しんでいる方は素晴らしいと思うし、興味がある方は私のように割り切った者もいるという事をお伝えしたい。目的などを絞り込む事で注ぎ込む事で道具も厳選し良いものを購入できたため、私は満足している。
最後まで読んでいただき誠にありがとうございます。あなたにも幸せな釣りライフが遅れますように、、、
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