真田釣大変記

The Oneインプレ

この記事はこんな人におすすめ

  • アジングが好き
  • ラインを探している
  • 新ラインに興味がある

初めに

アジングを始めたいという方でまず悩むのは、ラインをどうするかではないだろうか。他のルアー釣りをやっている方はPEが圧倒的に馴染みがある事から、PEをまず検討される方が多いと思う。ただし、操作感などを考えるとエステルを周りから進められて悩んでしまうという事は鉄板の話題だろう。そんな中、新しいラインという位置づけのラインがPEやエステルの良いとこ取りで、新しいアジングラインの主流となるのかが話題になっていた。そういうのが大好物な私は早速買って使ってみたので、私なりの感想を今回は紹介したいのでお付き合い願いたい。

The ONE

私が、この商品の情報を目の当たりにしたのは、2023年が明けて間もない頃だった。ざっくりというコンセプトはより細いラインで飛距離が出て、感度や操作感も抜群というものだった。以下が宣伝文句でまぁ、ホントかよと思ってしまうほどの効果である。

  • 感度No.1(エステルの3倍強)
  • 高強度(エステルの3倍強)
  • 飛距離No.1
公式のページは以下。
URL:https://www.duel.co.jp/products/detail.php?pid=1412

信憑性はさておき、ちょうどその時期に私個人はデカアジを狙うシーズンであり、効率的に釣るためにはPEでドラグをキツメにして、テンポよく釣ることが理想だが、風が強い時期でもあるため、エステルを使うかが悩みの種でもあるタイミングのため、このラインメインに置き換えられればこれ程楽なことは無いという事で販売を楽しみにしていたのである。あまりにも待ち遠しいがまだ先であるため、努めて考えないようにしていたが、気付いたら販売日を過ぎていたため、慌てて数店舗まわって、0.3号を購入する事が出来た。0.3と言えばエステルでは標準的なラインで尺アジと闘うにはパワーファイトは厳しいラインだが、単純に当てはめると、このラインの強度では、エステル1号弱程の強さがあると、太すぎるという位置づけのものでもあるが、まぁ、そもそも他の売ってないしまずはこれでいいやという事で使用することにした。

色々観察してみた

触った感じや見た目

触った印象としてはそこまでの衝撃は無かった。私はアジングでフロートなどのリグを使う時は、同メーカーのアーマード F+ Proを使っているが、その質感と似ている。そうなると、同商品自体も強度や感度の面から同じような強みをアピールしていたが、風などに弱いため私はジグ単で使う事自体は避けてきた。かなり期待していた分、触った瞬間としては「メインとしては使えないのではないか」と率直に思った。

他のラインとの違い

触った後に一旦トーンダウンしたものの、せっかく買ったんだからまずは色々観察してみようという事で、まずは糸だけを垂らしていくつかのラインと比べてみた。

まず、THEONE単体では、PEっぽい膨らみはあるものの、比較的癖のない直線になっているのは意外だった。アーマードプロと比べると巻き癖などの影響はあるのかもしれないが、明らかに直線的な動きに差がある。比べた時にシンキングラインであるTICTのライムの安定性を改めて感じたのも収穫の一つだった。エステルは比重的にはライムと同じであるが、線の動きとしては、THEONEと似ているというのも印象的だった。

塩水での動き

次にそれぞれのラインに、0.4gのジグヘッドを結び、3%程度の塩水に入れてみたが、さすがにそれぞれある程度の比重があるラインであるため、そこまで沈むことに対して違和感のあるラインは無かった。ここでもライムの直線感は際立つ。アーマードプロはヨレヨレという箇所が複数あるのに対して、THEONEは直線ではないにせよ大きな弧を描くような線で、ライン全体の一体感が強いように思える。そのため入水の安定や水への馴染みが抵抗なく出来るのだと感じた。

実際に使ってみた

後は早速実釣にも行ってきた。今回はこれまでの観察から私自身が思ったこととしては、このラインはアーマードプロの感度や強度の良さを殺さず、苦手な部分を極力削るようなコンセプトだと判断し、比較材料としては、アーマードプロにした。そうした場合に、軽いジグ単で風がある中で、アタリを取る事が出来れば、基本的に使えるラインであると私は判断するので、表層で主に釣れる場所で、風が強い日を選んでチャレンジをした。
動画でそれぞれの様子を撮影したが、共にある程度の風の影響は受けたのだが、アーマードプロは、ところどころ、大きな曲線を描いて歪みが生じるのに対して、THEONEは全体で同じ動きをするため、歪みの差自体は少ない事が良くわかる。触った感じの同じような印象とは売って違い、浸水時にも感じたライン全体が1体となっているような感じの恩恵は風の影響を受けないのではなく、全体で受け止めて影響幅を狭くするという事だと私は解釈した。

アーマードプロ(比較用)

The ONE

感度

結論から言って感度は申し分ない。風の影響は多少あり歪みはあるも、歪み幅が小さく、ラインが軽く吸い込みがスムーズのため、吸い込みで引っ張られるラインの幅は歪みを大きく上回るので、引っ張るようなアタリがしっかりと手元に返ってくる。反響感度がエステルの3倍と言われているが、それは微妙でエステルのように常に張りのある状態で振動を感じるには歪みというのがあるためエステルっぽいアタリとは少し違う印象。そのため感度の感じ方や合わせ方という点では別と考え、このラインにあったタイミングや操作を模索していく必要がある。

強度

全く持って問題無し。それはアーマードプロで私は体感していたのでさほどの感動もなかったが、何度も言うように一体感があるため、数回使うとより糸っぽいまとまりの無さが出てくるアーマードプロに比べて同じ感覚を保てるのではないかと考えている。そのため強度の安定もするのでは無いかとかなり期待。

考察

メインラインとしてあり

私なりに感じたコンセプト、アーマードプロの弱いところを克服できたかという事に対しては、私は十分できていると思う。特に一体感でのまとまりの良さとラインのナチュラルさ・軽さからキャスト・操作・アタリを取るという事については申し分なく、エステルに代わってメインラインにセットする事を真剣に検討中だ。
 

ナイロンショックリーダー

このラインの特性を考えた時に相性が良いのが、ナイロンリーダーと感じた。特に今回メインにした表層パターンでは、そこまで沈める必要は無く、ナチュラルさが重要である事に加えて、ショートバイトが多い状態では、比重が似ているナイロンリーダーにする事で違和感なく、吸い込みもスムーズのため、糸の引きでアタリを感じる事が最大の強みになってくる。このラインのみで使用するのもナチュラルさからすればいいが、吸い込ませる事をメインにすると掛けた後のナイロンの伸びも加わる事で実力が最大限生かせると思う。
沈める釣りの時には、より縦方向の動きがスムーズになるし、深い場所での感度から考えるとフロロが良いので使い分けが重要だ。
 

エステルやライム

全てがこのラインに置き換わるかというと私はそうでないと思っている。ロッドの振動で感じるボトムなど情報収集という意味ではエステルが良いと思う。ある程度エステルでサーチして釣るレンジやパターンを見つけた後、確実にテンポよく釣るためにTHEONEに切り替えるなどのアプローチをすればより戦略に幅が広がるのではないかと考えている。
また、比較画像・動画で印象に残ったライムのブレない線というのもディープエリアではとても役に立つと思う。そこまでロングキャストが必要とせず、重いジグヘッドでしっかり沈め、かつ大物を狙う釣りではシンキングPEはとてもいいのだが、ラインの重さを出すためにライン自体のナチュラルさが少なくなり、キャスト・操作フィーリングが悪いので私は好きになれない。ただ、そういう使用感を気にせずディープエリアで効率的な釣果を狙う場合にはライムの選択の方が良いかもしれない。

探すの大変

本当はTHEONEのAmazonリンクなど貼りたかったのだが、全然出てこない。新し過ぎるからなのか不明だが、当分スタートダッシュで品薄が続く予感がしているので、見つけたら買っておいた方が良いかもしれない。
→3/23 Amazon他ネットで商品アップされている事を確認しました。
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最後に

素人なりにこのラインに真摯に向き合ってみたが、私としてはとても満足のいくラインだったというのが結論だ。使用する場面をどうするかなどはまだ悩み中だが、間違いなくメインの1つになるだろう。アジングを始めたいけどエステルは避けたいと思っていた方は初めてのラインをTHEONEにするのはとてもおススメだ。出来るだけ多く使ってまた改めて感想を伝えたいし、もっと細いライン0.1や0.13も追加購入して試してみたいと思うのでその際はまたお付き合い願いたい。

最後まで読んでいただき誠にありがとうございます。あなたにも幸せな釣りライフが遅れますように、、

<Information>

同行などのお誘いいつでも受け付けております。お問い合わせフォームインスタのメッセージで、お気軽にメッセージなどいただけると幸いです。

 

「The Oneインプレ」への2件のフィードバック

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